いつの日かの394日記から転載。

題「アスカとぽかぽか 破れ」
先週から公開されている『破』のお話。これから初見で映画館に観にいく人はまた今度読んでね。

というわけではじまり。

TV版がリアルタイムで放送されていた当時僕らはエヴァに興味なかったしもっぱらウルトラマンに夢中のガキでしたが、シンジくんと年も近くなったときに実家のほうで再放送されていたエヴァを見て初めてその存在を認識し、「きもちわるい。」そうとしか思えないが、それでも最後まで観て、やはり「きもちわるい。」という感想で、なんともいえない嫌悪感を抱きましたが僕らはすでに夢中だったんです。アスカに、綾波に、カヲルくんに。使徒に。

時が経ちいつの間にかチルドレンよりも年上になり、エヴァのこともすっかり忘れ今度はグレンラガンにお熱だった時代、エヴァンゲリオンの映画化が決まっていた。いわゆる直撃世代じゃない僕らでもその話題には敏感に飛びつきむしゃぶりアスカが出ないことに落胆し『碇シンジ育成計画』を全巻買い、アスカが出ないならわざわざ電車に乗って映画を観るのは無駄だよね。と自分を正当化し逃げることでしか救われませんでした。それでもやはり映画のことが気になり、ツタヤで第九話のDVDと映画版を借り、当時の「きもちわるい。」を思い起こすという行為に及んだわけである。

映画館で観てないならDVDを買えばいいじゃない。『序』のDVDを買う。グヌヌヌヌ……アスカ……。

2009年07月01日。
すっかり大人になっちまった僕は電車にも乗れるようになり、駅からそれっぽい人をストーキングすると無事に映画館に着くことができた。これにはカーナビも驚愕であり、これだからキモオタはしょうがないなあ。なんて思いつつ感謝。庵野は言った「12年間エヴァより新しいアニメはなかった」
僕はこの『破』にTV版からの「きもちわるさ」に対する答えがあると思い。映画を観たんだ。

ここからが本番
『破』の疑問点と感想
なぜアスカの名前が惣流から式波に変わったのか。これは映画を観る以前から公表されており、僕らアスカスキーにとっては相当な衝撃でした。でも、僕たちは既にこういった体験をジョジョ6部で経験しており、『覚悟した幸福な者』に近い感覚を持っていたのではないでしょうか。つまるところ『破』のアスカと今までの僕たちのアスカは別のものなんです。アスカだけどアスカではない。きっと『破』を見た人も違和感を感じたんじゃないんでしょうか。TV版だとアスカは登場したときからみんなのアイドルで、他人ともコミュニケーションをとり、元気溢れる少女だったはずです。そりゃ、写真がコソコソ取引されるもんです。僕も買います。
しかし劇的ビフォーアフター。なんということでしょう。あれほど活発でヒロインらしいアスカが『破』では他人とのコミュニケーションを避け一人でワンダースワンをやっているではありませんか。これには匠の神経を疑わざるを得ない。でもやっぱりアスカはアスカなんですよ。そんな割り切ることなんて出来ません。『破』という文字は印象的でアスカも破壊された一人ということなんですよね(そのまんまな意味も込め)。関係ない話、アスカがシンジの部屋に入るシーンでバキSAGAを思い出しまして、これからエバSAGAでも始まるのかとなぜかドキドキしました。アスカがシンジの布団に忍び込み密着する。身動きの取れないシンジ。気づいてるはずなのに微動だにできず・・・ッ!そこでさっそうと現れるゲンドウ。シンジ、色を知る年か。そこから日が経ち、情事。エヴァとセックスはッッ!!そっくりだ!!A10神経でエヴァとシンクロすることと、セックスで快感を与えることと表裏一体!
すみません話を戻します。
なんだっけ。アスカかわいい。ぽかぽかする。なんだかアスカを思うとぽかぽかするの。

はい。引き続きアスカです。

3号機の話。アスカが乗るということがわかってから冷静に観ることができなくなった。着々と死亡フラグを立てて行くアスカに対して僕たちも着々と心拍数が上がっていきます。「今日の日はさよなら」。『破』でのアスカが走馬灯のように頭を過ぎります。イナヅマキックを見せてくれたときが一番輝いてたかのような気がしましたが気のせい。そしてテンプレ通りダミープラグ初号機によって無残な姿に。やっぱり今回も姿を見せなかった4号機よりは見せ場あったけど、アスカがこんな目に遭うなんて……。ここからはハイパー放心状態。劇場のみなさんもぐぅの音も出ず。一人はスクリーンに向かって突撃したり、規制を発したりするかと思ったんですけどそんな気力もないらしい、アスカおいしいです。
予告のQは救済のQだったんだ!ってことでキャプテンハーロックのような姿で予告に映るアスカを観て救われる人が全国5億人。ああ、よかったグチャグチャになったアスカはいなかったんだね。左目がどうなっているのか、空裂眼刺驚(←読めない奴はエヴァとか言ってる場合じゃない)を放つのか。巷ではそもそもあれは式波なのか、という話が出ているらしいがそれはないでしょう。答えはQにあるはずなんですが、どっちにしても元気なアスカがいる、存在している、例え五対不満足だったとしてもまだ救いがあるはず。これを知れただけで予告は万能の薬となったのであった。ぺろぺろ(じゃのめ)。あのプラグスーツの興奮してる場合じゃあねえ!

新キャラ「マリ」の話。
しっあわっせは〜あっるいてこっない〜。まあやの歌声は天使やで〜。ワンツーパンチのところでAVを思い出したのはチャンピオン読者なら当然ですよね。AVとはangel voiceという週チャン連載のサッカー漫画ですよ。ワン・ツーパンチ。いいキャラですね。超ポジティブ少女ですね。目的のためにひたすら突き進み楽しむキャラはとてもトップをねらえ2!に出てきそうですね。マリがトップレスだと!違うその正体はバスターマシン5号!とかホームランですね。ノノっぽい。Qでアスカがガイナ立ちで復活したら失禁する。ちょっとミステリアスな部分が多いですね、ほとんどが想像の域を出ない。ビーストモードは震えたよね。よくも悪くもこの作品の起爆剤には間違いなかった。

レイとかシンジとかゲンドウとかの話。
みんな+の方向に進んでるよね。特にシンジくんなんかTV版で観てたときなんか全然かっこよくない……最低だ。このイメージでしたが今回は『序』からさらによくやる奴になっておじさんおどろちゃったよハハッ。このシンジはいいですねぽかぽかします。レイのぽかぽか発言は今年度の流行語大賞ですね。周りを観ても僕しかニヤニヤしてませんでした。こはいかに。ゲンドウもいいお父さんのように映ってた気がします。みんなと団欒したかったのに、使徒め殲滅してくれるわ。アスカ……。ラストのほうでシンジくんとレイのやりとりに少し答えを見た。

使徒について。
概ね満足ですね。ただ、ゼルエルたんのデザインは前のほうが好きかもしれない。折り紙みたいな腕で初号機をツンツンする姿が見れなかったのは残念至極。他はとてもよかったですよね。ぱっくんちょ。もぐもぐ、ぺっ。

飽きてきた。みんなお気づきですねわかります。

まとめ
セカイ系」という言葉を生み出したエヴァンゲリオン、しかし、誰もその「セカイ系」の明確な答えが出せない。出せないからこそ「セカイ系」という言葉が生まれエヴァンゲリオンに対する答えを「セカイ系」とまとめた。12年間みんなが考えてきたこの問いに対する答えを新劇場版で示してくれると信じております。あなかしこ。

さて二回目観にいくか。